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「トイレの節水なんかやったって、たいした金額にならないよ。」
SBYAC006.jpgもしあなたがこんな風に考えていたとすれば、今この瞬間も、大変な損を続けているかもしれません。しかし、もしあなたが今、そう思われていたとしても、無理もないことかも知れませんね。それだけトイレ用水の管理に対する理解は、遅れているからです。トイレ用水の大量浪費の実態を知らず、毎年数百万円のお金を文字通りドブに捨ててしまっている方が、全国にどれだけいらっしゃるか分かりません。

ではさっそく実例を見ていただきましょう。これが、多くのビルでトイレ用水を大量に浪費し、多額の水道料金を支払い続けている実態です。 ・・・と、その前に、
あなたのビルで今日も使われている水の値段をご存知でしょうか?

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se_04.jpg例えば東京都23区で、月に1,000トンを超える水を使った場合の上下水道料金(※)の合計は、現在1トン当たり749円です。千葉市は761円、船橋市なら821円、これが横浜市なら881円、福岡市なんてもっと高くて、なんと959円もします。

ご存知ない方も多いのですが、
水道料金には、"水道から水を流して使うときの上水道料金"と、その"使った水を下水道に流す時にかかる下水道料金"があります。

もちろん建物の用途や在館人数にもよりますが、中規模以下のビルでも月1,000トンくらいの水はすぐに使ってしまうのが普通です。まして1トンの水なんて、トイレでは半日も持ちません。そう考えると、水という資源がどれだけ高価で貴重なものか、あらためて実感が湧いて来ますね。

SBYAC004.jpgただ中には、「ウチは中水を使っているから安いはずだよ。」とか、「雨水を使ってるからタダだよ。」と思ってらっしゃる方もよくいらっしゃいます。でも中水で、まして雨水ですべてをまかなえるビルはあまりありませんよね。結局足りない分は上水を補給しているわけですから、やはり高い水道料金を払っている、という場合がほとんどです。

そこでもし、今まで使っていた水を減らすことができたら、その分上水の補給をしなくても済むようになりますよね。だから水の節減には、やっぱり大きなメリットがあるわけです。
それと、念のため。・・・・・・そもそも中水自体も決して安くありませんし、雨水も井水も下水道料はちゃんと払わなきゃいけませんよ!もし下水の申告漏れが後で見つかると、はっきりいって大変なことになります。

se_01.jpg・・・・・・実は共用水の約70%がトイレに流されてます!

「水が高いのは分かった。でもトイレの水だけ減らしたって、タカが知れてるよ。」
そうお感じになる方もいるかもしれません。でもトイレ用水の管理の部分で大きな損をしている方が、今も日本中にたくさんいらっしゃるのは、そんな思い込みが最大の原因なのかもしれません。

「じゃあ結局どれだけトイレに使っているの?」
ということですが、普通のオフィスビルの場合なら、共用水の内の少なくとも60%、平均で約70%程度がトイレ用水、というのが一般的なラインです。

それでは実際の例として、ごく平均的なオフィスビルの場合の数字をご紹介しましょう。

■ 例えば東京都23区内の場合
〔月に1,000立方メートル以上使用する場合の上下水道料金 749円/立方メートル〕

トイレ1利用者に使われる平均の水量が24リットル(※)なら水道料金は1利用者当たり18円
トイレ1台の利用人数が1日平均30人、ビルの稼働日数が年間240日なら、 トイレ1台に流される水道料金は年間129,600円
18円×トイレ利用人数30人×稼働日数240日

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※洗浄操作1回で平均15リットル。1度のトイレ利用時に2回以上流す利用者も多いですので、1利用者当たりの使用水量はこんな数字になります。

年間でこれだけの金額になります。そして当然、これを毎年払い続けるわけです。(この数字は大便器だけに流される水です。)
それではなぜ、トイレにこんなに大量の水が必要なのでしょうか?
本当にこれだけの水を使わないと、トイレを清潔に維持できないのでしょうか?

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ムダな水の原因は、トイレの洗浄装置そのものにありました。

se_16.gif結論からいいますと、この大量のトイレ用水の大半はムダな水です。そして、こんなにも大量の水をトイレに流してしまっていた原因は、実はトイレの洗浄装置そのものにあります。

皆さんお馴染みの、あのハンドルを押してトイレに水を流す装置、これは"フラッシュバルブ(洗浄弁)"という名前なのですが、この装置の基本的な動作原理に根本的な原因があるのです。

一言で言えば、「水をたくさん使わないと、まともに動かないようにできているしくみ」なのです。
(技術レポート「これが無駄な水の原因だ!」へ>> )

この装置で水を流すと、1回のハンドル操作で約15リットル、水圧などの条件によっては約20リットルもの水が流れてしまいます。すると「そんなに流れているはずがない!」とか「ウチのはちゃんと調整してある!」とか、「節水型だから節水出来てるハズだ!」等々、ほとんどの方がおっしゃいます。確かにフラッシュバルブには"水量調整ねじ"というものが付いていますし、『"節水型"フラッシュバルブ』という名前の器具も出回ってますので、こう思われるのも無理もないことだと思います。

が、フラッシュバルブ説明書を読んでいただければ分かる通り、これで設定できる流量の数字はあくまで『目安』です。フラッシュバルブの機構上、流量をねじなどを使って思うように調整することは本当に難しいことで、「絞った結果流す水量が足りず、結局みんな2回以上流すので逆に水量が増える」、「便器や管が詰まるなどしてクレームの嵐に」・・・など、良い結果はまず得られません。

それで「結局1~2ヶ月でまた調整ねじを元に戻す」、というのが、大体のパターンのようです。そうでなければ、ほとんど水が減ってないか、利用者がトイレに不満を感じながら、我慢して使っているかのどちらかでしょう。 (ちょっと余談ですが、水の浪費にしても利用者の不満にしても、なかなか表面化してこない問題の方が、重大だったりすることもありますよね。トイレは特に、問題そのものを把握しずらい場所のように思います。私たちがこれまでに駅・デパート・病院・学校・事務所ビル・・・と行ってきた膨大なトイレの利用実態調査の記録をひっくり返して見てみると、いつもそれを感じます。)
そこで登場するのが、"節水型"と呼ばれる、トイレ洗浄システムです。

トイレの節水装置とは?

se-05.jpg一言、"トイレの節水"といいましても、色々な種類の機器があります。

女性が音消しのために水を流す、いわゆる"エチケット洗浄"を防止するために、水が流れる音を出す『擬音装置』ですとか、フラッシュバルブから流れ出る水の勢いを速くしたり遅くしたり泡立てたりして水を減らそうとする『トイレ用の節水ゴマ』、なんてものもあるようです。

その中でも主な機器としては、"節水型"と謳われて販売されている洗浄装置や、洗浄装置を内蔵した大便器でしょう。どのへんが"節水型"かといいますと、これらの機器が持つ機能の中の代表的な機能に、"大小の流し分け機能"、というものがあるのです。

これは「大用なのか小用なのかを、利用者がトイレに滞在する時間で自動で判別して、それぞれに必要な水量を流す」というものです。これは「それまで小の方でも、いちいち大用の水を流してしまっていたのを、小の時は小用の、少ない水を流せるようにできます。だからその分、水の節約になります」といった機能のことです。現在、世の中に出回っている、"節水型"と呼ばれるほとんどの洗浄装置は、主にこの流し分け機能による節水性能を謳っているようです。

またその他にも、「1回流した後、一定の秒数は連続で水を流せないようにすることで、ムダな洗浄操作をさせないようにします」といった機能があるのが普通です。

では、その節水型の洗浄装置に切り替えると、どのくらいの節水効果が見込めるのでしょうか?

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se_10.gifそれで結局、
どれくらい減るものなのか?

例として、当社の製品を使った場合の、過去の平均的な節水効果を申しあげますと、トイレ用水全体の大体30~45%位です。

「大便器で使用していた水」に限定すると "50%強" というのが、これまで当社がお手伝いさせていただいて来た物件の平均的な節水成績です。

■ 例えば東京都23区内の場合
〔月に1,000立方メートル以上使用する場合の上下水道料金 749円/立方メートル〕

トイレ1利用者当たり平均水量が24リットルなら水道料金は1利用者当たり18円
トイレ1台で年間129,600円
〔18円×トイレ利用人数30人×稼働日数240日〕

これが50%削減されて1利用者12リットルとなれば9円
トイレ1台で年間64,800円
〔9円×トイレ利用人数30人×稼働日数240日〕

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もしあなたの管理・運営する物件が、これほどの水を節減できる建物であれば、1年間で324万円の水道料金コストを削減できることになります。また、節減できる水の量で言えば年間4,320トンです。環境にも大きな貢献ができますね。

『基礎知識』の最後に・・・

SBYAC003.jpgただし、言葉は同じ"節水型"であっても、世の中には本当に色々な器具や洗浄装置があります。「皆さんの用途にあった、良いものを選んでくださいね。」と一言いって済ませられれば簡単で良いのですが、これまで私たちがお手伝いしてきた現場・現実を見ると、それだけいって済ますわけには行きません。

私たちがお客様のご紹介を受けたりして、当社のトイレ環境維持管理サービスのご紹介をさせていただくお客様のなかには、"節水"というキーワードが出てきた時点で「いやいや、もう節水は間に合ってます」の一点張り、という方がいらっしゃいます。どういう方がそうかというと、皆さん過去にトイレの節水で失敗されたご経験をお持ちの方です。

過去に何らか失敗をされて(この"失敗"にも色々ありますが)、「トイレの節水なんてみんなインチキである」という結論に達してしまわれているわけですが、その経緯や結果をよくよく聞かせていただくと、そう結論づけてしまわれるのも無理もないことだといつも思います。私たちだって同じ経験をすれば、似たような話は2度と聞きたくなくなるでしょう。 (そういう方の場合は、私たちもそれ以上無理にご説明しません。事例やデータをお見せして「本当はこうなんです!」といくらいっても、聞く方も話す方も苦しいですもんね。)

「トイレ節水の基礎知識」として、最後に私たちがお伝えするべきこととして、次のことを覚えておいていただければと思います。 もしトイレの節水をご検討されるのであれば、

『はっきりした(客観的な)選定基準"を持った上で、ご検討を始めてください。』
ということです。

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トイレの節水

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